ノミ・ダニノミ・ダニがペットにつく前に予防を!!
ノミに吸わせてはいけません。ノミは室内で驚異的に病気をうつしてまわる吸血鬼なのです。
ノミは室温18.3度以上で卵から幼虫になります。
ノミは環境が整えば驚異的な繁殖をみせます。
敏感な感覚機能をもつ触覚で、二酸化炭素、熱、振動などの動物の動きをキャッチして動物に飛び移り吸血します。
季節的に寒くても卵、幼虫、さなぎがカーペットの下で生きています。
データによると、産卵直前のメスノミが10匹いれば、30日後にはノミの成虫が約2,000匹に増殖。同時に90,000個以上の卵と十数万匹の幼虫を生みだすそうです。
ノミはワンちゃんの散歩だけでなく、私たち人間が外から持ち帰ってしまうこともあります。
ノミがもたらす直接的病害
貧血
ノミが多数寄生している状態では、ノミの吸血だけで貧血を起こすこともあります。
かゆみ
ノミに吸血された犬猫の皮膚は、局所的な刺激とかゆみを生じるため、イライラなどの多くのストレスのもととなり、さらに局部をかくことにより、細菌の二次的感染から化膿性の皮膚炎を起こすことがあります。
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液はノミアレルギー性皮膚炎の原因となります。
ノミが病原体の媒介となってもたらす病害
爪実条虫
爪実条虫はノミによって媒介されます。ノミの予防が爪実条虫感染予防策となります。
猫ひっかき病
ノミは猫ひっかき病のようなズーノーシスの原因となる細菌を媒介にすることがあります。
マダニに噛みつかせてはいけません
マダニは散歩コースや草むらにひそんでワンちゃんに接触する機会を狙っています。寄生すると吸血と同時に犬や人間に病原体を運びます。
マダニはワンちゃんの天敵
大きさは約2~3.2mm(未吸血時)。6本脚ではなく8本脚であることから分かるように、昆虫ではなくクモやサソリに近い生き物です。
幼ダニ、若ダニは発育のため、成ダニは産卵のため吸血を必要とします。
日本には8属60種類のマダニが分布し、なかでもフタトゲマダニ、ヤマトマダニなど約20種類のマダニがワンちゃんに寄生します。
マダニはふ化した後、葉の先端などに移動し動物に寄生する機会をうかがいます(独特の感覚器官で動物の熱や振動、二酸化炭素を感知します)。
当然、野生動物に寄生した後、飼い犬に寄生することがあります。
マダニが本当に怖い理由
メスの成ダニは吸血後100倍以上の体重になります。1匹のメスの成ダニが飽血状態(最大限に吸血した状態)になると、ワンちゃんは約1mlの献血を失うことになります。
マダニが本当に怖い理由は、いろんな動物の血を吸い、疾病物 質を体内に持ったまま、あなたのワンちゃんに病気をうつしてします可能性があることです。
マダニがもたらす直接的病害
貧血
マダニの寄生が著しい場合、重度の貧血を引き起こし栄養障害や発育障害に陥る危険性もあります。
アレルギー性皮膚炎
ダニ麻痺
マダニが病原体の媒介者となってもたらす病害
病名 | 感染動物 | 症状 |
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バジリア症 | 犬 | 貧血、発熱、元気消失、食欲不能、黄だん、血液素尿など。 重度の場合は急死することもあります。 |
ライム病 | 犬・人 | 発熱、全身麻痺、起立不能、歩行異常などが単独あるいは複合して現れます。 |